アナログだからこその原画展

2025/01/29

雑記 - ただの、つぶやき

 2月1日から東京の弥生美術館で『漫画家生活60周年記念 青池保子展 Contrail 航跡のかがやき』が開催される。
 2022年11月に吉祥寺のギャラリーで開催された原画展に行ったが、今回は美術館なので、より多くの原画があるだろう。弥生美術館、同様に2022年に開催された『デビュー50周年記念 村上もとか展』に行ったので、広さはわかってる(デビュー作の頃から、むちゃくちゃ上手だった!)。
 このブログはウラシマン(のネクライム)推しであれこれ書いているけれど、実のところ、私の根本はアニメよりもマンガだ。それと本。マンガ好きは同じくらいに本(小説)好きでもある、というのは昔はよくある話だったと思うんだが。現代はどうか知らないけど。

 青池先生にしても村上先生にしても、なんと長い作家生活か。時の流れと共に、マンガ業界はアナログからデジタルへと変化してきている。今では商業作家でもデジタル入稿のマンガ家は増えているだろう。フルデジタルでなくても、背景などアシスタントに任せる部分はデジタルとかもあるだろう。

 ただ原画展というのはアナログであってこそ、できるイベントだ。原画には印刷よりも力がある。たとえ自分の好みのマンガでなくとも、売れてる作家(つまりノってる作家)の線は迫力あり、力強いのは知ってる。線が生きてるな、と感じた事がある。
 デジタル作画が便利な事は自分でも描いてみて、よくわかる。わかるけど、やはりペンでぐっと力を入れて紙の上を滑っていく感覚の気持ち良さは、デジタルには無い。
 それでも利便性から、デジタル作画の作家はどんどん増えていくんだろう。あるいは若い作家は、みなデジタルなのかしら?
 作家の手を経て描かれる1枚きりのアナログ原画、そんな原画展を開ける作家はだんだん少なくなっているのだろうな。

 さて、吉祥寺のギャラリーは手で触れられるくらいの距離(もちろん触れてないぞ)でじっくり見られたが、さすがに美術館だとそうはいかず、ガラスケースの中だろう。それでも美麗な青池先生の原画がいくつも見られるのだから、期待している。
小説の匣

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