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脚本は別役実だった

2026/05/16

雑記 - ただの、つぶやき

 先に書いた「思い出せない本」に追記で書いたが、謎のTVドラマが判明した。予想した通りNHKだった。

 1974年の単発ドラマ『あの角の向こう』脚本:別役 実 主演:西村 晃

 うわあああっ、と大声に出したい感じですわな。別役実だったんかー! ドラマを見た頃、私は小学生。

 その後、高校生で演劇部に所属してた事がある。舞台演劇で著名な劇作家、別役実を知ったのよね。地区の演劇祭(運動部で言えば地区大会)などで他校が『マッチ売りの少女』とか『天才バカボンのパパなのだ』などやっていて、わあ、なんか面白いーと、別役実の名前を覚えた。不条理劇というのを知ったのも、それだ。

 まさかまさか、あのドラマの脚本が別役実とは思わなんだ。

 しかしネット上で知り得たドラマの内容にはピンとこなかった。

 平凡なサラリーマンが夢のマイホーム、土地付き一戸建てを購入。しかしそれは不動産詐欺で、他人の家だった。騙された事を家族に言えず、かといって今の家(借家だろう)からは引っ越さねばならなくなる。家財を積んだリヤカーを引きながら「存在しない我が家」を目指して、夜の中、家族で歩き続ける。我が子が「新しいお家は?」と尋ねても「あの角の向こうだよ」と何度も言いながら。


 メインの話、まるで記憶に無い。おそらく私は「たまたまドラマの終盤を見ただけ」ではないだろうか。最初から見ていないのでは? 小学生だしね。

 しかし、あまりにも暗澹あんたん たるラストシーンが子供心に深く残ったのであろう。西村晃さんだし、名優だもんな。家を失っているというシーンから、てっきり借金のカタに無くしたものかと想像してしまっていた。

 しかし、もうひとつの記憶、後から原作本を読んだという件。別役実であるのなら、それは脚本か戯曲か? 小説とは違うか?

『あの角の向こう』ぜひとも読みたくて、これまたネットで調べてみるが、どうも見当たらない。他の作品との記憶が混同しているのかもしれないと考え直した。なんせ半世紀以上も昔の話だ。(ついでに言えば、調べている中で別役実さんは童話も書いている事を知った。なんか意外)

 読んだ本は小説だった記憶があるため、もしかして、原作:城山三郎『毎日が日曜日』と混同していたのかも。1977年の連続ドラマで、サラリーマンの悲哀を感じる、薄ら寒いような終わり方だった。これは原作小説を読んだのは確実に覚えている。私、中学生になったか。よく読んでたな。

 遠い記憶に齟齬はあれど、『あの角の向こう』のドラマ、もう一度観たいなあ。映画と違ってテレビドラマは最近ならいざ知らず、昔のは放送終わったらそれきりだからねぇ。別役さんが他界されたのはコロナ禍の2020年3月。集会を開く事ができずに、つい最近、5月4日に偲ぶ会が文学座アトリエで開かれているようだ。

 劇作がほとんどでTVドラマ作品なんて少ないんだから、有料でいいから配信してくれないかな。せめてNHKアーカイブスにドラマの情報くらい掲載しといてよ、とNHKにメールはしておいた。

 と書いたところで終わる予定だったが、問い合わせメールをした翌日、NHKから返事が来た。なんという素早さ!

 ドラマのタイトル表記は『あの角の向う』であった。「向こう」じゃないのね。写真は無いけれど、データにあった。

https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A197409182000001300100

そしてNHKオンデマンドの「配信ご希望番組」のリクエストページを教えてくれた。

https://www.nhk-ondemand.jp/share/kibou/

まあリクエストしたからって実現するとは限らないけど、一応、送っておく。

小説の匣

駄文同盟.com

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